卒業や転勤などによるお引越しや、単純に広いお部屋に住み替えたい・駅近に移動したいなどの理由で現在借りている賃貸を解約する時には思わぬ落とし穴や、やらなければいけない事が沢山あります。
今回は解約に際して忘れてしまいがちなやらなければいけない事、解約までの流れをご紹介します。
契約書を見て契約期間を確認する
賃貸の解約は基本的に一ヶ月前告知が多くなります、そのため、解約を申し込んだお日付から一ヶ月分は必ず賃料が発生します。（日割りor月割り）
また、解約日が契約期間の満了日を一日でも過ぎた場合は更新料が発生しますし、短期違約金の有無なども調べる必要があります。
今解約した場合に余計な出費がないかどうかを調べ、もしわからなければ管理会社に連絡して確認すると良いでしょう。
管理会社に連絡を入れる
契約書に記載されている物件の管理会社に連絡を入れましょう。
（※お部屋を紹介して貰った仲介会社とは別になる場合が多いのでよく確認しましょう）
また、分譲賃貸の場合は『建物の管理会社』と『お部屋の管理会社』が別の場合がありますので契約書をきちんと確認するようにしましょう。
電話で解約の連絡を入れた場合、その日から1ヶ月後が最短の解約可能日になる場合と、
解約の書面が受理されてから１ヶ月後が解約可能日になる場合がありますので、書面が必要な場合はなるべく早く記入と送付をしましょう。
解約の通知が受理されたら、解約に向かって引っ越しの準備
解約の手続きをしたという事は、当然、次の引っ越し先への準備が必要となります。
引っ越し業者がまだ決まっていない……という事はないと思いますが、もし決まってないのでれば急いで見つける必要があります。
引っ越し業者の予約がいっぱいで一ヶ月以内に引っ越しができそうにないという方がたまにいらっしゃいます。
今住んでいるお部屋は解約の希望を出し次第に申込の募集がかかるので、もし次の方の申込が既に決まってしまった場合は解約日を後ろにずらす事ができなくなります。
緊急で頼めるような引っ越し業者は高額な場合が多いため、安い引っ越し業者の選定をしているうちに期限に間に合わず余計に高くついてしまったという事がないように、前もって引っ越し業者を頼みましょう。
解約するものいろいろ
電気・ガス・水道の解約
賃貸を解約する際に、併せて解約するものとしてメジャーなのが電気・ガス・水道です。
電気と水道は電話一本ですぐに解約の受付をしてもらえることが多いですが、ガスのみ本人の立ち合いが必要というケースがあるため（※ガスメーターが屋内やオートロック内にある場合）、引っ越し日当日にすぐに遠方の引っ越し先に行こうと思っていたのに直前に解約の電話したら翌日閉栓作業で本人の立ち合いが必要ですと言われ、予定が狂ってしまったという方がたまにいらっしゃいます。
特に3月等の繁忙期は予定が埋まっている事が多いため、引っ越しの1週間以上前に予約の連絡を入れましょう。
固定電話の移転
最近はスマートフォンのみという方も多いですが、固定電話を使用している方は、固定電話の新しい引っ越し先への移転が必要となります、日本の西側に住んでいる方はＮＴＴ西日本、東側に住んでいる方はＮＴＴ東日本へのご連絡が必要となります。
ＮＨＫの移転手続き
テレビを持っている場合、ＮＨＫの移転手続きが必要となります。
ＮＨＫのホームページの『受信料の窓口』から『引っ越しのお手続き』を選択して
受信料支払い世帯の移転の手続きが必要となります。
インターネット回線の解約手続き
個人で光回線等を引いている場合、退去時の原状回復として回線設備の撤去が必要となります、本人の立ち合いが必須かつ事前の予約が必要なため、直前で希望の日時を取れなかった場合のリスクが大きくなります。
お部屋の解約通知を提出したらすぐに撤去の予約をした方が良いでしょう。
たまに回線の事をすっかり忘れて解約日時を伸ばすことになったり、お引越しの数週間後に遠方からわざわざ戻って解約の立ち合いをするお客様もいらっしゃいます、必ず忘れないようにしましょう。
郵便の転送
お近くの郵便局に転居届を出す事で、旧住所宛ての自分の荷物が新住所へ届くようになります（1年間）。
定期サービスや郵便物が前住所の記載のまま届くので、新住所を伝え忘れた人やサービスがすぐにわかります。
また、退去した方から「届いているはずの物がまだ来ておらず、確認したら前の住所宛てになったままだった」という事は多く。
新しい入居者の方が気づいて保管してくれていた場合は良いのですが「そんなものは知らない」「もしかすると捨ててしまった」という場合は大切な書類の場合取り返しのつかない事になります。
転送の届出は必ず行いましょう。
印鑑登録の抹消と登録
実印の登録がある場合は現在の実印登録の抹消をする必要があります。
旧住所の自治体で転出届の手続きと一緒に実印登録を抹消し（転出届が受理された時点で自動的に実印登録は抹消されます）、新住所の自治体で転入届の手続きと一緒に新しい実印登録をしましょう。
必要なものは（千葉県市川市の印鑑登録の場合）
・登録する印鑑
・本人確認書類（身分証）『運転免許証、パスポート、マイナンバーカード 等』
・印鑑登録手数料300円 （同時に印鑑証明を申請される場合は一通につき別途300円が必要になります）
※自治体によって必要書類が異なる場合がありますので、確認してから手続きに向かいましょう。
また千葉県市川市で印鑑登録・抹消できる場所は以下の場所になります。
市役所市民課
〒272-8501
千葉県市川市八幡1丁目1番1号
電話：047-334-1111
行徳支所市民課
〒272-0192
千葉県市川市末広1丁目1番31号
電話：047-359-1116
大柏出張所
〒272-0804
千葉県市川市南大野2丁目3番19号
電話：047-339-3111
南行徳市民センター
〒272-0138
千葉県市川市南行徳1丁目21番1号
電話：047-359-7891
市川駅行政サービスセンター
〒272-0192
千葉県市川市末広1丁目1番31号
電話：047-359-1116
信篤窓口連絡所
〒272-8501
千葉県市川市八幡1丁目1番1号
電話： 047-712-8649
中山窓口連絡所
〒272-8501
千葉県市川市八幡1丁目1番1号
電話：047-712-8649
転出届の手続き
異なる市町村へ引っ越しする際は必ず必要となります。転出届を提出して転出証明書を貰い、引っ越し先の自治体に提出しましょう。
上記の記載の印鑑登録の抹消と同時に行うと市役所に何度も行かずに済みます。
上記以外にも借りている物件や状況によって解約しなければならないものや、手続きしなければいけない事があるかもしれないため、管理会社や引っ越し先を仲介してくれた担当の方にご相談してみるのも良いでしょう。
最後は不動産管理会社の人と、空になった部屋で立ち合い
諸々の解約手続きを完了し、引っ越し業者に荷物をすべて運び出してもらったら、最後は不動産会社の人と立ち合いになります。
立会時間が冬の夕方など、薄暗くなる可能性もあるため、電気の契約終了日は立会日まで伸ばしておきましょう。
また、お部屋の傷等を確認するので、入居の際に作った入居時チェックリストがある場合や当時撮った写真等の資料を用意しておきましょう。
初期費用として預けた敷金は基本的にクリーニング費用を差し引いて残金が借主に返金されますが、契約書に敷金償却という風に記載されていた場合は全てオーナー様の次の募集のための費用にあてられるため返金されません。
敷金がある場合でもあまりに汚損、破損が酷い場合は追加で費用負担が発生する場合がありますので立ち合い時に追加の費用が発生しそうかどうか等、確認をしておくと良いでしょう。
立会いが終われば鍵を管理会社に返却して賃貸借契約は終了となります。
心配な事があれば、ネットで調べつつ、管理会社に直接聞いてみる事も大切です。
その物件独自で加入しているサービスや設備の解約手続きが必要な場合もあるので
心配であれば一度管理会社に確認してみましょう。